Nozomi glass(佐藤 望美)

 

自然の線をガラスに描く。光とともにうつろう、透明な詩。

佐藤望美さんは、宮城県に生まれ、現在は富山県を拠点に活動するガラス作家です。彼女の作品は、吹きガラスの技法を用いて一つひとつ丁寧に手作業で生み出されており、柔らかなフォルムと澄んだ色合いが魅力です。特に、シリーズ「knit‑kaleidoscope‑」や「命脈」は、ガラスという素材に命が宿るような、繊細で静謐な美しさを湛えています。光を透過する作品たちは、見る角度や時間帯によって異なる表情を見せ、暮らしの中にそっと寄り添ってくれます。

作家紹介

1993年に宮城県で生まれた佐藤さんは、2016年に東北生活文化大学の生活美術学科を卒業。その後、2018年に富山ガラス造形研究所の造形科を修了しました。卒業後は、栃木県で吹きガラス技術をさらに磨き、2021年からは富山ガラス工房に所属し、表現の幅を広げながら作品制作を続けています。作家としての道を歩み出して以来、日常に彩りを添える器やアート作品を中心に、ガラスという素材と誠実に向き合ってきました。

制作スタイル

佐藤さんの作品には、「ガラスと人をつなぐ線」というテーマが通奏低音のように流れています。作品の内部に繊細な線やゆらぎを封じ込めることで、自然界のリズムや呼吸を思わせる温もりが宿ります。「knit‑kaleidoscope‑」シリーズでは、底面に滴るようなガラスの厚みと宝石のような輝きが特徴で、手に取る人の視線を惹きつけます。「命脈」と名付けられた作品では、生命のきらめきを閉じ込めるように、透明な中に儚くも力強い表情が表れています。

作家の取り組み

富山の澄んだ空気と自然に囲まれた環境の中で、佐藤さんは日々制作に向き合っています。光と影の移ろい、季節の変化や風の音といった自然の営みからインスピレーションを受け、作品にそのエッセンスを織り込むようにしています。ガラスという素材の持つ繊細さと、彼女の感性が融合することで、観る者の心にそっと寄り添う作品が生まれています。

過去に出展した展示会・クラフトイベント

新スタッフ展 ―道道道―(だうだうだう) 2021年
第4回北近江サケグラス公募展 2022年
工芸都市高岡2023クラフトコンペティション 2023年
クラフトフェアまつもと2025
※本ページは当サイトが公開情報に基づいて独自作成した紹介記事です。作家様による削除・修正のご希望がありましたら、お気軽にご連絡ください。
※本画像はInstagram投稿より引用しています(出典:@nozomi.glass
※このページは内容を保証するものではありません。詳しい必ず作家様のサイトでご確認ください。
     
 

関連記事

  1. 藍染め屋「aiya」

  2. 越久米作(コシノクメサク)

  3. 木工坊主 吉浦

  1. Nozomi glass(佐藤 望美)

  2. 越久米作(コシノクメサク)

  3. 藍染め屋「aiya」

  4. 木工坊主 吉浦

  1. 藍染め屋「aiya」

  2. 越久米作(コシノクメサク)

  3. Nozomi glass(佐藤 望美)